車を手放すまでの葛藤と行動

我が家の住んでいる地域は、車を持ってない、もしくは家に1台だけという家庭も多い地域で、自転車で日々を過ごしているご家庭も多く、車を所有してなくても頑張れば何とか生活できる恵まれた地域です。

 

ただ私自身が、一人1台所有してなければ生活できない地域の出身者で、独身時代にニコニコ現金払い(私語ですね)で購入した軽自動車を結婚後も使用していました。主人も所有しているので、ローンはないものの維持費のかかる車2台持ち。

 

高校卒業後してから10数年も車の生活に慣れていたので今更手放す意識もなく、特に子供が小さい内に手放すという事は1ミリも考えられない環境でした。

 

それが二人目出産で家計が火の車状態。このままではダメだと思い、ついに車を手放すという選択肢も脳裏をよぎりました。

 

しかし主人、私の両親が猛反対。

小さい子供2人(当時上の子4歳下の子1歳)をかかえ、かつ保育園の送り迎えとパートという環境。今まで車での生活しかしていなかった私と子供達を心配しての事です。

 

主人や両親の気持ちも痛いほど分かるのですが、車の維持費にお金を回せない不安が私を奮い立たせました。まずは、なるべく歩きで生活してみました。

 

やってみるも家事、子育て、パートをこなすには体力が続きません。雨の日はもちろん車だし、疲れて家事や子育てにイライラしっぱなし。ゆえに喧嘩も絶えない。

 

これじゃあ、節約の意味がない!!!

 

車を手放すと考え始めた頃から、ジモティというサイトで子供乗せ自転車を探し始めていました。転勤や、卒園・入学(=子供の成長)がある3月あたりから子供乗せ自転車が出回るのではないかと思って気長にまっていたら本当に1月終わり頃に出たんです!子供乗せ自転車が!

 

比較的、保存状態も良く出品者さんとのやりとりもとても好感があり、いいなと思った自転車ですが高速に乗って行かなければならないような距離。

 

主人の会社の車を借りる手配をしたり、その間、親に子供を預かってもらう手配なども進み、さぁ、来週引き取りに行くぞというその日が大寒波💦

 

両親には「夫婦2人で自転車を取りに行って、何かあった時に子供はどうするのか。自転車のお金、高速代、ガソリン代を足しても足りない部分は出してあげるから、新しい自転車を購入しなさい。」と懇願されました。切実な親の願い…。私が親の立場でもそうなるかもと、周りに心配をかけまくっていた事に猛烈に反省した事を今でも忘れられません。

 

出品者さんには、引き取りの約束を丁重にお断りしました。本当に申し訳なかったです。

 

そして、ここで親に頼っても良くないと思い、自転車はお金を貯めてから自分達のお金で購入しようと決意しました。

 

ここからがミラクルなんですが、旦那さんの仕事関係で東京に住んでいた友人が春に地元に帰って来ました。同時に家を購入したんですが、坂の上の家。電動付き自転車じゃないと生活出来ず、東京で乗っていた子供乗せ自転車を破棄する事を考えていると、お家のお披露目で呼んで頂いた時に知りました。

 

お金を払うので譲って欲しいと伝えたら、捨てるのに困っていた所だし、捨てるのにもお金がかかる。すでに電動付き自転車も購入済みで、置き場にも困っている。貰ってくれるだけでもありがたいと言ってくれました。

 

自転車を諦めた3ヶ月後に、子供乗せ自転車を譲って頂ける事になったんです!!!菓子折りといくらかお金を包んで、自転車を引き取りに行きました。(お金は結局受け取ってもらえませんでしたが💦)

 

子供を乗せたまま、2回ほど転倒を経験しつつも春から冬まで自転車生活をこなして自信をつけ、ついに2018年2月に車を手放しました。